展示情報

2022年1月12日(水)~2022年2月27日(日)[予定]

千手千足観音立像(長浜市高月町西野・正妙寺蔵)

江戸時代 / 木造・漆箔・玉眼 / 像高 42.1cm

010,021千手千足観音立像(正妙寺)DSC_0269千手千足.JPG

他に例のない「千本の足」を持つ観音像。上半身は裸形で腰布を着し、両脚は膝頭を出して直立する。忿怒相(ふんぬそう)で眉目(びもく)をいからせ、口を開き、額には縦に第三眼を刻む。頭上は、天冠台上に10 の小面が横に並び、中央には仏面が一段高く載る。
右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に戟(げき)を執り、両手首・足首には環釧を彫出する。脇足は左右各19 本を扇状に半肉彫で表す。
仏像は必ず儀軌(ぎぎ)・経典によって造られることから、江戸期に独自に創作されたものではなく、かつてこの寺に千足観音が伝わり、戦火に遭って後に復興されたのではないかと考えられる。

◆ 正妙寺
村の伝えによれば、千手千足観音像を安置するため、寛弘年間(1004~12)に観音堂が建立され、湖東山正妙寺と号したと伝える。正妙寺は、西野集落の北はずれ、日枝神社の上手、山の中腹に建っていたが、観音像の防犯・防災・護持管理等の関係から、平成29 年(2017)1 月、山から降ろされ、西野集落の中ほど、充満寺の飛び地境内である西野薬師堂横の旧堂現・正妙寺)に遷された。
現在は、薬師堂に安置される薬師如来像と十一面観音像(いずれも重文)とともに拝観できるようになった。